企業はNew Normal時代のソーシャルメディアをどう活用するか?|B2Bマーケティング エージェンシー、Bigbeat Bangkok

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グッドモーニング バンコク!

2020-12-8

企業はNew Normal時代のソーシャルメディアをどう活用するか?



企業はNew Normal時代のソーシャルメディアをどう活用するか?


COVID-19によりオンラインによるコミュニケーションが多くなり、ソーシャルメディアをはじめとするデジタルマーケティングに注力をする企業が増えて来ています。あたりまえのように使っているソーシャルメディアですが、COVID-19の中でどのような利用をしているのでしょう。また、COVID-19の前と後とでは、どのような変化が出てきているのでしょう?

SMARTLY.IOという会社が「The Evolution of Social Advertising in 2020」というレポートの中でCOVID-19以前とCOVID-19以後のソーシャルメディアへの関心度の変化について発表をしていました。興味深い調査内容でありましたので、一部を簡潔にご紹介します。
SMARTLY.IOは、フィンランドのヘルシンキに拠点を構えるソーシャルメディアの広告配信などを自動化するためのマーケティングプラットフォームを提供しているスタートアップ企業で、この調査は各国のおよそ2,000名を対象にアンケート調査をしたもののようです。尚、調査内容は、基本的にはCOVID-19初期の2020年4月とCOVID-19期間中の2020年8月を比較した内容となっています。


まず、「COVID-19によって人々のソーシャルメディア広告に対する関心度の変化」を比較したものをご紹介しましょう。これを見ると、明らかにCOVID-19によってソーシャルメディア広告への関心は減少しています。特に欧米での減少率が顕著に表れています。世界中の人々がWork from HomeやStay at Homeを強いられていたこの時期、ソーシャルメディアへの接触はむしろ多くなったと思われますが、一方で広告への関心が急激に失われていたことを示しています。





次に「COVID-19の期間のソーシャルメディアの利用目的」の比較を見てみましょう。これによりますと「暇つぶし」、「気晴らし」といった理由は減少しています。一方で、世界の61%の人々が、「家族や友人との時間を過ごすために利用している」と回答しています。大きな増加ではありませんが、COVID-19によって、身近な人との時間を共有する傾向が強くなってきたような印象があります。





また、「最も利用するソーシャルメディアプラットフォーム」については、45%もの人々がFacebookを選択し、YouTube(24%)、Instagram(15%)がそれに続いています。





見たいと思う広告の種類」についても、世界各国で変化が出て来ています。
これまでも、動画コンテンツが好まれる傾向がありましたが、COVID-19期間にその傾向はさらに加速しているように感じます。特にインドでは、51%の数値となっています。逆に静止画の写真投稿への関心が減少傾向にあります。動画は圧倒的な情報量を持つコンテンツであるため、このトレンドは今後、さらに拡大して行くと思われます。





人々は、企業がソーシャルメディアの中で、COVID-19に対してどのような行動をしているのかに注目していることも分かり、COVID-19の被害に遭った人々を助ける慈善活動などの広告や、人々にマスクの着用を促すなどソーシャルディスタンシングへの協力メッセージなどに好感が持たれているようです。広告を止めるべきだという意見も一定数あり興味深いです。この時期、企業がいかに社会からの共感を持ってもらえるかはとても難しい課題です。





また、「これから企業のソーシャルメディア広告に求めること」として、多くの国々でロックダウンに対応した新しい製品やサービスの紹介をあげています。おそらく人々はCOVID-19後のNew Normal時代の新しい生活のカタチを模索しているのかもしれません。特にシンガポール、インド、日本といったアジア地域の国々でこの傾向が見えるようです。





過去30日間にソーシャルメディア広告から買い物をしたかどうか」、という質問では、各国ごとに多少のバラつきはありますが、概ね減少傾向にあり、相対的にCOVID-19以降、ソーシャルメディア広告は人々の購買に大きく寄与していないような印象があります。





最後に「どのような旅行会社の広告を期待しているか」という旅行関連の広告についてご紹介しましょう。観光産業は、COVID-19により甚大な被害を受けている産業のひとつですが、ドイツ、スウェーデン、オランダでは、30%以上が旅行会社は今すぐ広告を出すべきではないと考えているようです。また、イタリア(41%)、スペイン(43%)、英国(45%)、米国(43%)では、将来の旅行のためには、柔軟な料金設定やキャンセル条件が必要だと言っています。旅行ビジネスにとってソーシャルメディアは、観光誘致のための重要なメディアでしたので、それができないCOVID-19の状況では、観光産業への影響は長引くかもしれません。





ご覧のようにNew Normal時代における企業のソーシャルメディアの活用方法は、変化を見せ始めています。また、今回の調査データを見てみると、人々のソーシャルメディアへの接し方にも変化を感じます。オンライン、デジタルを活用したコミュニケーションはどんどん進化していくと思います。その時にソーシャルメディアの役割とは何なのかをしっかりと考え、見極める力が必要な気がします。

また、今回の調査対象国には、ASEANからはシンガポールのみでしたので、ASEANのソーシャルメディアの実態についてご興味のある方は「ASEANでのソーシャルメディアの利用実態」をご覧になってみてください。