【ICHI TALK】「BLINDNOVATION」というコンセプトで障害者の社会的平等の実現を目指す|B2Bマーケティング エージェンシー、Bigbeat Bangkok

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グッドモーニング バンコク!

2021-8-18

【ICHI TALK】「BLINDNOVATION」というコンセプトで障害者の社会的平等の実現を目指す



タイでイノベーティブな発想で新しいビジネスをスタートアップした起業家の方々をお招きして、彼らのビジネスへの熱い思いを語って頂く新しいコンテンツ「ICHI TALK」
第2回目のICHI TALKでは「BLINDNOVATION」というコンセプトを掲げるファッションブランド「.ONCE」のCEOのジュイ チラ チャナボリブーンチャイ氏へのインタビューです。
インタビュワーは、FM96.5のウィチャイ ワラターニーウォン氏です。





Vichai:今回は、社会に価値を生み出す視覚障害者のためのファッションブランド「.ONCE」のCEOであるジュイ チラ チャナボリブーンチャイさんです。最近、多くのミッションがあってお忙しいと聞きました。

Jira:はい。コロナ禍なので、少し忙しかったです。

Vichai:.ONCEのブランドは、社会福祉系の業界の方々であれば、ご存知の方も多いかと思いますが、改めて .ONCEのことをご紹介して頂けますでしょうか。

Jira:はい、自己紹介させていただきます。私の名前は、ジュイ チラ チャナボリブーンチャイといいます。
視覚障害者向けの革新的なイノベーションによる支援に重点を置くブランドである.ONCEを経営しています。視覚障害者のためのイノベーションの創出に焦点を当てた社会福祉企業のような考え方です。

Vichai:新たなビジネスをスタートアップして運営していますよね?

Jira:イノベーションとオペレーションを組み合わせて、斬新なアイデアを活用した新しいビジネスとも言えます。

Vichai:私たちは、しばしば非常に困難な生活を送っている多くの視覚障害者を見ることができます。彼らは宝くじの販売をしたり、お金のために歌っている人もいます。彼らにお金をあげるような社会扶助は持続可能ではないかもしれませんね。

Jira:そうです。まず、私たちの社会は、すべての職業に平等な名誉と尊厳を与えていないことを認めなければなりません。たとえば、路上で歌う人を物乞いと見なす人もいます。このような態度や視点は避けられないので、私たちは尊厳があって持続可能な職業を探していました。 「Pakjitpakjai」というブランドと開発した刺繡の職業またはファッションブランドを作ることは、視覚障害者がより多くの新しいキャリアを持つためのもう一つのオプションです。以前、持続不可能な方法であるお金を与えることで助けていました。お金がなくなると、同じ問題が起きて、問題を解決できず悪循環になってしまいました。

Vichai:これらの人は視覚障害者ですが、尊厳をもって働くことができます。視覚障害者はいい聴覚を持っていますね。スキルと集中力が必要な作品であるクラフトワークに対しては上手くできますでしょうか?

Jira:目を閉じると、他のところに集中することになります。目を閉じて食べる時は味をよく味覚できます。なぜかというと他の感覚を遮断し、鼻と舌だけを残すからです。同様に、目に見えないことは、より良い知覚、味覚、および触覚をもたらします。そして、それは見た目から気を取られることがないので、普通の人よりも優れています。目の不自由な人がより明確に物事を体験することができます。

Vichai:社会において平等にすることはとても興味深いことです。インスピレーションの一部はJiraさんの叔父さんや叔母さんだと聞きました。



Jira:このビジネスは、私の叔父と叔母がきっかけでした。叔父は視覚障害者ではありますが、まだ視覚は少しあります。叔母は完全に盲目でした。他人への依存を引き起こす彼らは子供の頃から見ていました。どちらも服選びに問題がありました。タイ人は葬式や結婚式などの服の色を気にしています。もちろん、目の不自由な人は色を見ることができないので、他の人に頼らなければなりません。
僕は高校3年生のときに、視覚障害者が自分たちで生活できるように革新を起こしたいと考えていました。他人に頼らず一人で出来るようになることが最初のシンプルな発想でした。

Vichai:このようなコンセプトで視覚障害者は生活の質を向上させるイノベーションを体験でき、そしてベルというブランドの下で研究や革新が生まれていますよね?何というブランドですか?

Jira:ブランド名は「.ONCE」です。文字の前にドットがあります。多くの人がそれをドットワンスと呼ぶかもしれません。ロゴはベル文字を参考にして作りました。前にドットを付けると、この後の単語は大文字になるため、ONCEという名前では大文字が使用されます。
そして、「ONCE」という言葉は、昔話の最初の「Once upon a time」からを取りました。物語を聞くたびに良いアイデアや勉強を取得できるので、視覚障害者のための支援や活動を通じてお客様に良いものやアイデアを取り戻して、自分自身を向上させ、より良い社会を創造してもらいたいと考えています。



Vichai:.ONCEの商品はシャツとマスクがあるそうです。「BLINDNOVATION」は、イノベーションを活用する意図を表わしているのでしょうか? 

Jira:はい、「BLINDNOVATION」の由来はBLINDとINNOVATIONを組み合わせた言葉です。人々が私たちのプロダクトの技術を何と呼ぶべきか分からないので、この言葉を作りました。
.ONCEのイノベーションの一つは点字タグです。シャツに立体的なエンボス加工が施されたベルレターに視覚障害者が触れることができることです。色とサイズがそれぞれわかり、視覚障害者が自分でシャツの色とサイズに触れて知ることができます。これは.ONCEが生み出した「BLINDNOVATION」としてのイノベーションです。

Vichai:多くの機関やプロジェクトから賞を受賞しているそうですね?

Jira:そうです。

Vichai:創業から4年が経ちました。これまで、どのような困難に遭遇したのかを教えて頂けますか?

Jira:僕は大学の新入生の時にアイデアを作成することでこのビジネスをゼロから始めました。当時は、大人になっていないので、最初の障害は無知です。僕はビジネスについて何も知りません。さらに、資金もなくてどこから得られるかも全くわかりませんでした。その時は家族の経済状況もあまり良くないので、両親にお願いすることもしたくなかったです。しかし、自分のお小遣いもビジネスを始めるのに十分ではありません。だから資金を探すのは次の障害でした。
その時、僕が通っていたバンコク大学の「アイデアを資金に」プロジェクトに参加して、賞を受賞することが出来ました。そこで10万バーツの支援金をもらってビジネスを成長させ続けました。さらに、このプロジェクトにはビジネスコンサルタントのチームもいます。もちろん、ビジネスに関するアドバイスを受けても、失敗も起こります。当初は店でシャツを販売しました。しかし、社会において私たちの考えは珍しくて、興味を持っている人は多くいませんでした。理解している人と理解していない人のグループもあります。理解する人はサポートしてくれました。理解しない人は「社会のためなのになぜ金を払うのだろう」という疑問を持っています。
ある時、僕は障害者のためのイノベーションに関するプロジェクトがあるフレンリーデザインイベントでシャツを売りました。僕の商品を指して「社会のためだったら売るわけじゃなくて配るだろう。詐欺じゃないか」と疑うおばさんがいました。僕はびっくりしました。しかし、お母さんからは、励まされました。だから、僕はやっていることは本当に人々を助けているのかと再考してみて、その結果「一緒に与えよう」のプロジェクトを始めました。これは1枚購入したら、こちらはもう1枚を障害者に与えるプロモーションプロジェクトです。視覚障害者のための学校をターゲットにすることによってこのプロモーションを実施しました。その時は合計1,000枚近くの支援がありました。

Vichai:ブランドが生地、色、デザインなどの製品の品質を非常に重視していることを聞いていました。視覚障害者だけでなく、普通の人も使えますよね? 

Jira:はい、誰でも着ることができる、または自分の立場を表示できるファッションにしたいです。.ONCEを身に着けているその人は、彼らが視覚障害者を助けることの一部だと示し、彼ら自身が誇りに思うだろう。結局、価値は視覚障害者に与えるだけでなく着ている人にも与えます。.ONCEは支援のかけ橋であり、社会をより良くすると僕は思っています。



Vichai:これまで、中小企業や大企業からも非常に良い反応がありましたね。そして、.ONCE自体は絶えず進化しており、コンサルタントや専門家と共に「.ONCEスタジオ」を作りましたね?

Jira:はい、私たちは衣料品ブランドをして、視覚障害者を助ける多くのブランドのために生産しています。僕にチャンスを与えた顧客はタイ視覚障害者協会でした。自社製品と同じような点字タグつげのポロシャツを提供しています。そのあとはより多くの量を生産できるようにします。ビジネスには2つのコアがあります。少量で販売できるので、高価なものばかりを販売することはできません。したがって、キャッシュフローを実行するため、安くて売れる商品の管理が必要であるのは二つ目です。この両方のコアを管理できれば、ビジネスを財政的に安定させるでしょう。これにより、社会のためにより効率的、より良い、そして一貫して良いことをすることができ、ビジネスを行う上で自分自身を維持することができます。

Vichai:.ONCE スタジオは、障害を持つ人々が継続的に仕事に就くことを助けているということでしょうか。

Jira:はい、弊社は刺繡をサポートしています。刺繡グループと協力して公正な報酬を与えるフリーダムコレクションもご覧いただけます。僕らは寄付ではなく、視覚障害者にキャリアを構築するのに投資することに焦点を当てています。




Vichai:最近は、ブランドコラボレーションがよく見られます。 .ONCEはPakjitpakjaiブランドと協力して新しいファッションブランドを生み出していますね?

Jira:はい、僕らは「より持続可能な支援を作りたい」という同じ目標を持っています。
.ONCEとPakjitpakjaiが持っているものを組み合わせて進めていけます。.ONCEには設計と生産のリソースがあり、Pakchitpakjaiには腕が良い視覚障害者たちがいます。私たちが協力することで、より持続可能にします。また、消費者のために、より高品質の製品を開発することもできます。このような優れた価値のある製品を消費者に提供することで、組織もより持続可能なものになります。



Vichai:テクノロジーについてお話ししたいと思います。現在、デジタルトランスフォーメーションやテクノロジーをビジネスに適用する組織や企業多くあります。.ONCEもイノベーションから始まったビジネスですから、テクノロジーが必要ですよね?

Jira:消費者の要求がオンラインにあることは否定できません。特にこのパンデミックの間、人々は家を出ません。したがって、消費者の需要はオンラインに移動します。たとえば、ONCEを検索する場合、消費者はブラインドという単語を検索するか、ブラインド用のシャツのイノベーションで検索できます。
需要は変化して成長し続けています。プラットフォームをオフラインからオンラインに移行することに気がつくべきです。起業家にとって新しい生き残りの方法と言えるFacebookのようなプラットフォームを運営ことは、より詳細で明確なコンテンツの投稿に焦点を当てる必要があります。弊社が投稿するコンテンツは商品、社会的活動、視覚障害者に関することです。それだけでなく、チームが作成したサイトもあります。もちろん、Facebookより詳細な情報を提供しています。僕たちのブランドのストーリーが多くあるので、一つの投稿は足りるわけではありません。サイトで読んだ方がより詳しい情報を得られ、より質の高い販売ができて、良い顧客に繋がります。僕たちのブランドは革新的な製品を作成する点で他社と異なり、市場で唯一のブランドです。
デジタルディスラプションの時代に違いや特徴もなくて、オンラインプラットフォームもなければ生き残らないでしょう。

Vichai:オンラインプラットフォームはコミュニケーションのツールです。ロイヤルティーのある顧客を作るのは決して簡単ではありませんが、ONCEのチームはよくやっていますね。チームには若い人が多いのですか?
Jira:スタッフは2世代の人が一緒に仕事をしています。経験豊富の年配の世代は、工場を管理して、またテクノロジーが得意である新世代の人たちはテクノロジーを使用することを関わります。2世代のコラボレーションにより、迅速に前進することができます。

Vichai:Jiraさんは、学んだ知識を生かして社会を向上させると決意していることを聞きました。この考えについて聞かせていただけますか。

Jira:この考えは、自分自身に問いかけることから生まれたのです。僕は学ぶ機会があったので、一般的な生活を送るのは地味すぎるでしょう。僕が学んだことをさらに発展させて、知識を共有してキャリアを築いて、より良い社会を作りたいのです。少なくとも視覚障害者のための平等を実現したいのです。これが大学を卒業してからの決意です。

Vichai:このパンデミックの中で、悩み苦しんでいる起業家にメッセージを送っていただきたいのです。

Jira:この危機は誰でも大変です。僕も同じように感じます。現時点では、困難を新しいことを学ぶための励ましとモチベーションをアップ必要があります。今の時代の新しいニーズを見つけたり、追いかけたりすることは重要です。ビジネスに対して柔軟性は欠かせないものです。昔の成功にとらわれないでください。そして、ビジネスを始めている人にとっては良い機会だと僕は思っています。ニーズが変わったばかりなので、多くの機会があると思います。この危機をチャンスと見ることができれば、早く成功できるでしょう。とにかく、皆さんを応援しています、一緒に乗り越えましょう。


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