勢いを感じるタイのベンチャー企業
先月5月に、タイ国家イノベーション庁(National Innovation Agency)の主催で
「Startup Thailand」というイベントが開催されました。
ITベンチャーはもちろんですが、バイオ、アグリ、ロボティクス、ヘルスケアなども含めた
タイのベンチャーエコシステムの活性化を目指しているものらしく、
タイでは最大クラスのベンチャーイベントなんだそうです。
金曜日の午後に行ったのですが、そんなに混みあっている感じも無く、ゆっくりと見て回ることが出来ましたね。
その中で、気になった製品がひとつありましたのでご紹介します。
バンコクにあるBlue Ballという会社の「zulu」というSFAのクラウドサービスはなかなかイケてました。
SME向けのサービスで、機能的には必要最低限のものだけにコンパクトにまとめられていています。
顧客管理機能はもちろんですが、予算、見積り、発注書、請求書などの販売管理もできるものとなっています。
PCではもちろん、タブレット、スマホなどでも利用が可能です。
現在、言語切り替えはタイ語、英語、スペイン語、ベトナム語の4言語で日本語はまだです(涙)
タイだけでなく、アジア全域、さらには欧米マーケットも見据えています。
営業支援システムですが、CRM機能もありますので、
ナーチャリングされMQLとなったセールスリードをこの中に放り込んで、
パイプラインとして活用することも可能なのではないかと感じました。
例えば、弊社のマーケティングツール(B-marketing)とAPIで繋ぐことが出来たら、
B2Bのデジタルマーケティングでの相乗効果が出せそうな気がします。
タイのSMEのセールス現場を大きく変えることが出来るかもしれません。
販売管理システムとしての機能も充分なものかと思いますので、そこだけでの使い方もアリかもしれません。
利用料金は、基本料が会社あたり月額で29ドル、ユーザーアカウントがひとつ増えるごとに9ドルとなっているようです。
カスタマイズ性の高い製品で、こんなことが出来ないか?
というリクエストにも応えてくれそうです。
こんな会社がタイ発であるなんて、素晴らしいことですね。
一緒にビジネス協業ができないものかと考えてしまいます。
このイベントは現地のスタートアップ企業とタイの大手企業を繋ぐ役割を果たしているようで、
国としてこのイベントを後押ししているということに大きな驚きを感じました。
タイでは「スタートアップ エコシステム」といったものが作られつつあるように感じます。
何度でも挑戦できる環境、それを支援する環境、すばらしい国家戦略です。
来年は、私たちも出展したいものです。
Bigbeat Bangkok
CEO&MD
Charlie