タイはSMEと言われる中小企業が多い国です。
B2Bマーケティングを謳っている弊社のWebサイトをご覧になってお問い合わせを頂く企業の多くは、
不思議なことにこのSMEなのです。
ご相談を頂く内容は「Google Adwords」「SEO」といったWebマーケティングなのですが、
彼らの課題を伺ってみると、「売上を伸ばしたい」「ブランド力を高めたい」「営業効率を高めたい」といったことです。
そして「Google Adwords」や「SEO」をやることで何とかなるとお考えのようなのです。
ご存知の通り「Google Adwords」や「SEO」で効果を上げ続けるためには費用が必要です。
Webマーケティングではありますが、本質はアウトバウンドマーケティングであり、資本の原理が働くモデルなのです。
マーケティング予算を投下し続けることができる大企業が、やはり強い世界なのです。
では、予算の限られているSMEはどうしたらよいでしょう?
弊社の教訓をお話ししますと、かつて私たちも日本ではアウトバウンドセールスを中心に事業を拡大させてきました。
一方で、多くのクライアント様からお叱りの声も届くようになりました。
現代の顧客は、営業されることを求めておらず、アウトバウンドマーケティングが通用しないので、
インバウンドマーケティングが大きなポテンシャルを秘めていると感じます。
現在のところBigbeat Bangkokでは、リソースが少ないという事情もありますが、
アウトバウンドセールスが充分にできておりません。
その分、自らインバウンドマーケティングを実践しており、
多くのお客様はWebサイトからのお問い合わせとお客様からのご紹介によるものなのです。
インバウンドマーケティングで得られるメリットとして以下の5点があげられます。
1、広告費がかからない
インバウンドマーケティングでは、オウンドメディアといわれる自社メディアで
ブログなどのコンテンツを活用して情報発信をすることで、
顧客に寄り添い、共感を得られるようなアプローチなので広告費をほとんど必要としないのです。
2、ターゲットをセグメントできる
オウンドメディアを立ち上げ、コンテンツマーケティングをすれば、
ターゲットをセグメントしてGoogleなどを通して見込み顧客を集客できます。
設定したキーワードからサイトに訪れているのですから、
確実に自社に興味を持ってくれている顧客と考えることができるでしょう。
3、コンテンツは資産になる
オウンドメディアにコンテンツを投下し続けていると、
広告を掲載していないにもかかわらず一定のアクセスが得られるようになります。
そしてそのコンテンツは資産となって見込み顧客を呼び込んでくれます。
広告は出し続けても資産にはなりません。
コンテンツマーケティングはとても時間が掛かる取り組みですが、資産を積み重ねることができるアプローチなのです。
4、インタラクティブ型のマーケティングが可能である
コンテンツマーケティングはFacebookなどのソーシャルメディアを有効に活用して、
見込み顧客と密接に関わりながら集客することも大切です。
ソーシャルメディアは一方的なコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションが出来るメディアです。
自分たちにコンテンツが共感されているのかどうかを確認することができるのです。
5、投資対効果が確認できる
デジタルの時代では、投資したマーケティングコストがどれだけ回収できたのかを求められてきます。
そんな時にも、インバウンドマーケティングのプラットフォームがあれば問題ありませんね。
インバウンドマーケティングは、広告費を投下して集客することをしないため、
安定的なアクセスを得るまでに時間が掛かってしまいます。
しかし、数か月後、広告費を使うことなく安定的なアクセスが得られる状態と、
広告費を膨大に投下しないと集客出来ない状態ではどちらが良いでしょう?
私たちは、見込み顧客が欲しいと思っている情報を提供し、
彼らの抱える問題をサービスとして解決することで報酬を得ることができるのです。
そういう意味で、インバウンドマーケティングはタイのSMEこそ活用すべきものではないかと思うのです。