2019.12.13

Survey

日本のSNSマーケティングにおける消費者の意識調査

以前に「タイは世界トップクラスのソーシャルメディア国」という記事を掲載させていただきましたが、日本のデジタルマーケティング会社Macbee Planetが「日本のソーシャルメディアマーケティングにおける消費者の意識調査」を行い、その結果を発表していましたのでご紹介します。(調査対象:日本の10~60代の男女500人)

購入につながるソーシャルメディアはYouTube

10代から60代全体でみると、最も購入の動機になったソーシャルメディアはYouTubeで30%でした。次いで2位はブログなどの「その他」で27%となっています。一方、10~20代で「その他」を選択した人はゼロでした。

年代別に見ると、10~20代では「Instagram」が圧倒的であることがわかります。30~40代は「YouTube」が購入のきっかけになっている人の割合が多く、50~60代では、若年層と対照的に「その他」の割合が非常に高くなっています。

全体で1位となった「YouTube」については、「商品の使用方法や効果が分かり易かった」「操作や使用感が分かり易い」など、具体的な使用感など“分かり易さ”が評価されての結果となります。

個人的には、ここに「Facebook」が入っていないのが興味深いですね。

おそらく「その他」の中に含まれているのだと思われますが、B2Cでの購買動機としてのインパクトはあまりないということなのでしょうか?

ソーシャルメディアで重視するのは「いいね!」ではなく「内容」

ユーザーがソーシャルメディアの投稿で重視するものは、「詳細な使用感やレビュー」が最も多く、25%となりました。2位は「写真」と「商品の概要説明」が同率で18%、4位は「ユーザーとしての声」15%となり、上位4位までで全体の約7割を占めました。いいね!や投稿者のフォロワー数に関係なく、「その商品自体が実際どうなのか」がわかるような「コメント類」が票を集めています。

ソーシャルメディアの投稿で重視するものの計8つの項目を「投稿の見た目」「投稿の内容」「投稿者または投稿への評価」の3つに振り分けた場合、10~20代は42%が「投稿の見た目」となり、写真や動画の見やすさなどを重視していることがわかりました。

50~60代を見ると、53%が「投稿の内容」と回答。「投稿の見た目」を重視する人の割合が10代~20代より約20%近く減り、詳細な使用感やレビューといった「投稿の内容」を重視する人の割合が増えています。

企業アカウントと友達または有名人のアカウントはほぼ互角

企業アカウントと友達または有名人のどちらが購入する際の参考になるか尋ねたところ、「友達または有名人」48%(239人)、「企業アカウント」52%(261人)となり、企業アカウントの方が若干多い結果になりました。

この調査データは、日本人を対象に日本で行っているようですので、同様の調査をバンコクで行った時の違いを見てみたいものです。