2021.05.21

ICHI

デジタルトランスフォーメーションがビジネスを変える

“デジタルトランスフォーメーションがビジネスを変える” <Session-2>

続きまして、JRIT ICHI Opening EventのSession-2でご講演を頂いたDr. Thanachartのセッション内容をご紹介します。

<Session-2>

“Digital Transformation will change your business”

Assoc. Prof. Dr. Thanachart Numnonda

Executive Director IMC Institute

 

私たちは、今、ふたつの「創造的破壊」の時代に直面していると言えます。ひとつは、デジタルディスラプションと言われるインターネットをはじめとするデジタルデバイスやモバイルアプリケーションなどで、これらによって企業のイノベーションが進んでいくと見られていました。ところが、COVID-19がもうひとつの創造的破壊を生みだし、これによってデジタルディスラプションが加速度的に進み始めています。

 

 

まず、私たちのビジネスに大きなインパクトを与えるデジタルテクノロジーとして以下が挙げられます。

 

1、IoT(Internet of Things)

インターネットに接続できるすべてのデバイスが対象となり、私たちのビジネスには欠かせないテクノロジーとなるでしょう。

 

2、クラウドシステム

様々なデバイスから大量のデータを収集し、データの分析は必要となります。

 

3、5G

画期的な通信速度でデータを転送することを可能とします。

 

4、ビッグデータ

主にIoTデバイスから集計されるデータとなり、ビジネスでの大きなメリットを生み出します。

 

5、AI(人工知能)

顧客をより深く理解するために顧客からのデータを収集して分析するためのテクノロジーです。

 

6、量子コンピュータ

従来のコンピュータでは現実的な時間や規模で解けなかった問題を解くことが期待されるコンピュータ。

 

7、サイバーセキュリティ

企業の血液ともいわれる大量のデータを安全に管理することが求められます。

8、ユーザーインターフェース

音声入力やVR、ARなど、様々なUIの開発が進められています。

9、ブロックチェーン

データを中心とする国際間取引などで、正しい取引ができ、不正や改ざんが非常に困難で、停止しないための仕組みが必要となってきます。

これらのデジタルテクノロジーは、世界中のインターネットシステムに繋げて膨大なデータを収集し、データ分析するために重要なものになるでしょう。将来的には、AI(人工知能)を活用する企業が多くなるに違いありません。つまり、自社の競争力を高めるために、テクノロジーの変化に適応することが、とても重要なポイントになってくるということです。逆に、その変化についていけないと、デジタルディスラプションによって企業は大きな打撃を受けてしまいます。

デジタルトランスフォーメーションというのは、単に業務をデジタル化(Digitization)することだと理解している方もいますが、本来のデジタルトランスフォーメーションというのは、これまでの業務プロセスにデジタルテクノロジーを駆使して改善し、ビジネスイノベーションを生み出すための経営改革なのです。

デジタルトランスフォーメーションで重要なポイントは、顧客を深く理解することです。企業の明確な目的とビジネスを理解した上で、顧客を理解する意思を持ち、学習能力の高い人材は、どの企業にとっても重要な人材と考えられます。仮に小規模なビジネスであったとしても、ビジネスを誠実に丁寧に取り組み、また新しいテクノロジーに対しても常に情報収集することも大事です。デジタルテクノロジーがビジネスを変革させるための機能となったことで、ビジネスでのデジタル化(Digitalization)を常に心掛けることが、この時代を生き残る唯一の方法となってきたと言えるでしょう。

Dr. Thanachartは、タイのデジタルトランスフォーメーションを推進するための旗振り役として多くのセミナーでの講演をされ、自身でもIMC Instituteというアカデミーを運営して、タイの企業経営者へのコンテンツを提供をしています。彼のセッションを聞いて、DXこそがタイ経済の復活の近道なのだという思いを強く感じました。

次回は、NTT Data、Hitachi Asia、Thai NS Solutionsの3社とMr. Vichaiによる“タイにおけるデジタルトランスフォーメーションの成功事例”についてご紹介をします。

※Session-1 “タイのデジタル経済化の未来像”はこちらから

※JRIT ICHI(市)についてはこちらから