2021.08.16

ICHI

【ICHI TALK】みんなに見下された出張洗車のスタッフからカーケア事業のリーダーへ

JRIT ICHIでは、タイでイノベーティブな発想で新しいビジネスをスタートアップした起業家の方々をお招きして、彼らのビジネスへの熱い思いを語って頂く新しいコンテンツ「ICHI TALK」を始めました。

第1回目のICHI TALKでは「みんなに見下された出張洗車のスタッフからカーケア事業のリーダーへ」という内容で、Novel Car Care DeliveryのCEOであるチョンチャリット ディ-ミー氏へのインタビューです。

インタビュワーは、FM96.5のウィチャイ ワラターニーウォン氏です。

Vichai:まずは、ご自身についてご紹介いただけますか?

Bank:私の名前はチョンチャリット ディ-ミー、ニックネームはバンクと言います。出張カーケアに関連するビジネスを行っています。自宅での洗車から始めて、今年で9年目になりました。現在、クリーニング、研磨、乗用車のシートの清掃、セラミックコーティング、傷防止フィルム、光フィルターフィルムなどのカーケアサービスを提供しています。

Vichai:幼少期はどんな夢と目標を持ちましたか?

Bank:子供の頃は警察官になりたいと思っていました。しかし、目標は経験に応じて変化し続けます。高校生の頃、私はビジネスマンになりたいと思い始めました。それはグッピーの魚を売ることから始まりました。そこで私は販売スキルを身に付けました。実は、この販売スキルは、母が私に学校で物を売らせた小学2年生から始まりました。もちろん、売れるものはまだ売られていないものでなければなりません。当時、1日あたり約20〜30個のストレプシル(キャンディー)を販売することができ、何かを販売したいのであれば、競合相手の少ない製品を選択することで普通より簡単に販売できることを学びました。

Vichai:自分で学んだことと母が販売で教えてくれたテクニックは、レッドオーシャンではなくブルーオーシャンに行くことでしたね。 それで、大学時代はどこの大学、どの学部に入学されましたか?

Bank:国際貿易管理学部で勉強しました。

Vichai:卒業後は、思い通りにビジネスをして、国際的な事業を展開する機会はありましたか? または卒業して会社員として働くようになりましたか?

Bank:フルタイムで働くことは一度もありませんでした。 大学1年生の2学期から、観賞魚の輸出事業を始めました。 2年生のときには、農場2つ、チャトゥチャックでの2部屋ショップ、輸出に拡大しました。

Vichai:魚からバイクへのビジネスのターニングポイントは何でしたか?

Bank:当時、私は大学を卒業し、まだ魚の輸出業を営んでいました。しかし、私は自分の車を清潔に保ち、より少ないステップで物事を行う習慣があります。でも当時の洗車の過程は、自分が洗車場に車を運転して部下に家まで送ってもらうとのことでした。洗車終了後、部下は再び洗車場に来なければなりません。そのプロセスは大変だと思います。

9年前は、出張カーケアはまだ普及していませんでした。誰かがグーグルを検索する時に、私たちのサービスを見つけなければならないと考えて、身近な人にカーケアの出張洗車を開始するかどうかを尋ねることから始めようとしました。これは人々が想像できないような新しいことであり、また彼らに質問をされました。そして、反対する意見もありました。しかし、一人一人の夢は異なるため、他の人の考えで自分の夢を変えてはいけないと思っています。

その後、試行錯誤を繰り返してサービスを改善し続けています。現在使用されているサービスバイクは第6世代に発展しています。当初は自分で全てのサービスを行なったため、作業者のエネルギーは非常に重要です。作業者は簡単に作業ができるよう良い機器を準備しようと思っています。それがなかったら、報酬が上がらなく、疲れが増してしまいます。

Vichai:バンクさんは経営学を卒業して、アイディアを紙に落とし込んで、実際に着手しました。もちろん、障害や問題が多くあります。エンジニアではなくても、学び、行動し、そして危険を冒すことをあえてする人なので、既成のビジネスモデルが出るまで継続的に開発し続けました。この点は、視聴者の皆さんが挫折をした時、バンクさんから学んでもいいでしょう。

マーケティングに関しては、チラシを配ったと聞きました。結果はどうですか?

Bank:以前は、家にチラシを入れるなど、チラシを配るのが効果的、かつ基本的なマーケティングだと思っていました。 車から降りて柵に差し込むことはかなり時間がかかるので、 配布したチラシに赤いリボンを結ぶことをトライしてみました。それはチラシに重量と価値を追加する方法を活用して、家の柵に投げ入れます。 チラシを配っても、興味を持つ人はまだ少なかったです。

Vichai:この方法は、配布する住宅所有者の関心を生み出しますね。 リボンが結ばれているので、ほとんどの人はそれが贈り物だと思い込んでしまいます。手に取って開けて読んでくれた方は、それほど多くはありませんでしたが、お客さまもある程度いらっしゃいますよね。

Bank:先ほども申し上げましたように、この事業は非常に新しいため、人々はそれが何であるかを知りません。しかし、なぜ多くの顧客がいると思うのかというと、起業家としての私の経験から情報やプライドをたくさん持っていることにより、顧客の考え方と違っています。お客様は私たちのような情報、経験、プライドを持っていません。彼らは最初に見た目だけを見ることになります。しかし、私たちは高いプライドを持っていれば、他の人が私たちのような考えもあるのだと分かってもらえる時もあります。これは期待を超えるきっかけになります。

Vichai:たくさんのチラシを配ったから、良いフィードバックが得られると思いますよね。

Bank:そうですね。しかし、実際はそうではありませんでした。当時、3人の従業員がいましたが、給料を払えないので、辞めてしまいました。その後、自分で全ての作業をしなければなりませんでした。正直というと、私はあまり幸せではなかったことが分かりました。家族や友達からの抵抗がかなり多くて、友人からの侮辱に遭遇することも少なくありません。彼らに拘れたことで、私はあきらめないと決めました。時間が経って、少し多くの顧客が増えても、収入はまだ十分ではありませんでした。

Vichai:事業の初期には たくさんの問題や侮辱があって、泣いてしまったと聞きました。

Bank:はい、その時に1回だけ泣きました。私は一人で顧客の家までバイクで行き、車を洗うのも5〜6ヶ月ほどの時でした。当時のバイクはとても重かったし、グーグル地図もありませんでした。お客様の家に行く度に、道を何回も聞かなければならないため、ストレスや疲れをが増しました。その日の朝、ヤオワラットからの依頼を受け、午後はドンムアンからの依頼が入ってきました。午後8時から9時くらいヘルメットを脱いで、「私が今までしてきたのは正しいかったのか?」と自問自答しました。でもその一方で、やめなければ終わらないこのゲームは、負けたらいつでもリセットしてやり直すことができると思いました。体が、負けそうな心に従わなければ、まだ大丈夫だと教えてくれました。応援歌を聞いて助けられてもらえるので、落ち込んだり落胆したりした時には流したままにして聞いていました。その後、帰り道にトンネルを通りながら、「成功させないと」と叫びました。トンネルを出たところ、思わず泣き出してしまいました。その後、私はやめるのを考えたことは二度とありません。 1か月も経たないうちに、ターニングポイントが発生しました。

Vichai:目的地にたどり着こうと決心している人にとって、なんらかの助けがもらえますね。その日、人生を変えるお客様が登場しましたか。聞かせてください。

 

Bank:先ほどお話しをしたように、主な要因はビジネスがあまりにも新しいので、認知度が低くて、人々から受け入れてもらえず、信頼してもらえないことです。その日、スクンビットで3台の洗車の依頼に電話がかかってきました。当時、私が洗った車はフェラーリ、ランボルギーニなどの高価なスーパーカーばかりです。私がサービスのバイクと洗った車の写真を撮って、作成したFacebookページに投稿しました。実は自分のサービスを広告するために、フェスブックの友達にタグを付けました。電話をかけてきた顧客は、友達がタグ付けされた投稿を見ることから連絡してきました。そのあとは、この顧客はスーパーカーを所有する友人を紹介してくれました。これにより、私が信頼を得ることができて、顧客の信頼を勝ち取るターニングポイントです。

Vichai:それにより、オンラインで配信されて、さまざまなメディアからもインタビューがされましたね。

Bank:顧客がある程度多くなると、新聞、雑誌や番組からの連絡が入ってきました。それにより、私のプロフィールがより良くなります。 しかし、本当のターニングポイントはオンラインのマティチョンへのインタビューです。他のチャンネルがそのインタビューを見ると、インタビューしたいという希望がありました。当時インタビューしたメディアの数はおそらく80社くらいでした。

Vichai:そのターニングポイントから今日まで、バンクさんへの励ましや考え方は、他の人と違っていると私は思っています。障害や問題に直面したとき、それらの問題を乗り越えることについての見方や考え方を教えていただけますか。

Bank:考え方は状況によっていつも変わります。 しかし、どんな状況でも適応できるコツは自分自身だと思うのです。 「自分の人生が変えられるとしたら、それを選んだ自分なのだ」といつも思っていました。 続けるか諦めるか、ビジネスがまだ先に進む方法があるとしたら、この考え方をいつも持っています。

Vichai:きっとNovelが進化し続けて行くでしょう。カーケアに関する商品も自分で開発したと聞きました。

Bank:ZeusブランドはNovelの1年後生まれました。 作業者のエネルギーを大切にしていると先ほどお話ししたように機器であろうと洗剤であろうと、使いやすく、明確な結果が得られる必要があります。 顧客はそれを見て気に入って、自分でやるために購入した人もいます。

Vichai:サービス作業の他に、製品もリリースされていますね。 Novelの未来をどのように計画していますか?

Bank:当初、私は今年、自分で支店を他の県に拡大するつもりでした。以前は、多くの人はフランチャイズ契約をしてもビジネスを継続していない、または私たちの言う通りにしてくれない彼らは、このビジネスを私のように大事に思っていないことが分かって来て、残念に感じています。

支店を自分で拡張する予定でしたが、今年は、コロナ禍で厳しい状況のために延期しなければなりません。もし、将来は支店をサポートできるようなコントロールシステムがあれば、フランチャイズを販売するかもしれません。

Vichai:混沌とした状況で多くの人々は落ち込んで、落胆しています。 今、起業家にアドバイスしたいことはありますか?

Bank:まずは、皆さんに励ましの言葉をお伝えしたいです。一人一人の状況に対するストレスは同じレベルではありません。他人よりも不運な人がいても、自分を不運だと思わないようにしてください。私たちはこの厳しい状況からお金と費用を節約することを学ぶチャンスです。これを経験するにつれて、コストを抑え、より良い結果を得るために何をすべきかを知るようになります。コントロールできるものであれば、それを使用してください。しかし、コントロールできないものは、手放してみてください。そして、適切な時が来たら、立ち上がってもう一度戦ってあきらめないでください。

Vichai:座右の銘を教えていただけますか?

Bank:「人生は行き止まりがないため、生涯学習者になりましょう」

自分はすべてを知って、得意であることを傲慢にしないでください。それは壊滅的な考えで、自分自身を成長させるのをやめさせるからです。あるいは、何も知らないということだと言っても過言ではありません。コロナ禍の間、自分を磨く時間が十分にあります。上達するためにどのようなスキルが不足しているとわかったら、そのスキルを磨くようにしてください。ビジネスを行う上での重要なスキルは、販売スキル、顧客心理学です。また、写真やビデオを作る、コンテンツを書くのは欠かせないスキルです。

常に適応と自己改善し続け、知識や経験が豊富になったら、それらを活用して問題解決することができるようになると思います。

※チョンチャリット ディ-ミー氏のICHI TALKでの動画をご覧になりたい方は、JRIT ICHIのCommunity Zoneにて視聴ができます。