2021.10.25

ICHI

【ICHI TALK】クラウド会計サービスで、タイのスタートアップを支援したい。

クラウド会計サービスで、タイのスタートアップを支援したい。

タイでイノベーティブな発想で新しいビジネスをスタートアップした起業家の方々をお招きして、彼らのビジネスへの熱い思いを語って頂く新しいコンテンツ「ICHI TALK」。

モデレーター:本日のICHI TALKは、成功するスタートアップを生み出すというビジョンについて、PEAK account.comのCEO兼創業者であるPeem Petchketさんとお話しします。

ビームさんは、今回のパンデミックに対してしっかりと対応できているようですね?

ビームさん:状況に合わせて対応する必要があります。

モデレーター:数字の魅力とは何ですか?そして、なぜビームさんは会計に興味を持って専攻したのですか?

ビームさん:子供の頃から数学が好きでした。意思決定には多くのデータが必要で、アルゴリズムやさまざまな計算方法があります。数学は、これらの問題を解決するためのツールになります。僕は計算やロジックが好きで、それはプログラムやロジックの作成に関連することがあります。

モデレーター:会計学部に入学するほど好きですものね?

ビームさん:実は、若い頃、他の理由があって、それで決断をしたわけではなかったのです。もともとはデザインが好きで、建築を学びたいと思いました。しかし、僕の友人は会計学部に決めたことで僕も一緒に入ることにしました。もう一つの理由は在学中に、進学ガイダンスしてくれる方は「会計がビジネスの基本的な言語であり、会計を理解すれば、ビジネスも理解できます」と言いました。子供の頃からビジネスが好きだったので、会計を学ぶことはビジネスの良い基盤になると思いました。

モデレーター:会計は最も重要であり、タイの経営者たちは会計を正しく理解し、実行していますか?

ビームさん:それは非常に重要なポイントだと言わざるを得ません。特に少し成長した企業です。正直に言うと、確かに会計は非常に重要ですが、すべての起業家の最優先事項ではありません。もちろん、初期は販売、お金を稼ぎ、顧客の獲得に注力する必要があり、それからある程度成長していきます。しかし、同じ管理方法を使い続けると、成長できない可能性もあります。なぜかというと、管理システムが不足しているからです。それにより、問題が起きる度に解決を繰り返す必要があります。会計システムを持つことはビジネスがより成長するのを助けることにもなります。証券取引所に上場したい企業の主な課題はアカウンティングです。当初は事業を拡大するのに急ぎすぎて社内システムが整備されなくなる可能性があります。しかし、市場に参入するときは、優れた会計システムが必要です。したがって、これらの問題にも注目することが重要です。

 

モデレーター:会社には、様々な会計があると聞いていました。それは実際の会計、株主向けの会計、証券取引所向け会計などなどです。しかし、実際には、ひとつの会計しか必要ないですね?

ビームさん:実際のところ、ひとつだけにするべきです。情報が多いとめちゃくちゃになり、違法になります。特に株主がいますので、透明性があるのをしなければなりません。

モデレーター:これまで、起業家は経理部門や会計事務所を委託していました。当時はまだアナログでしたよね?歳入局が規則を変更するときなど、それはかなり難しいですよね?

ビームさん:PEAKを起業する前は、会計事務所で働いていました。意味がわからず、時間を無駄にしていると感じる問題の1つは、データを再入力することです。以前は、紙の書類だったので、コンピューターに情報を取り込む必要があります。その後、データを再度実行します。

モデレーター:2014年にPuunという事業を起業したそうですね。

ビームさん:はい。

モデレーター:起業を繰り返して弱点がわかると、スタートアップが参入する大きな機会になりますか?

ビームさん:古いやり方は効果的ではないため、PEAKにもたらされる新しい発想の1つになります。情報も非常に扱いにくいので、僕たちは情報を有効に活用することにより、体系的な管理や情報を最大限に活用することができるような企業が優れた会計を行うのに役立つツールを開発したいと考えています。それだけでなく、加えて資金調達もしやすくなります。以前、僕は銀行で働いていました。すべての銀行は利子を稼ぐためにローンを提供したいと思っています。もちろん、返済する力を持っている可能性が高い顧客にローンを提供します。ビジネスの世界では、財務諸表は会社の存続と成長の機会を評価する手段として使用されます。したがって、事業に財務諸表がない場合、銀行ローンを取得することは非常に困難です。しかし、財務諸表や優れたアカウント管理を銀行に提供できるなら、より多くの資金調達をしやすくなるでしょう。

 

モデレーター:しっかりと作成された財務諸表は、ビジネスの結果を表わすことができ、銀行のローンを取得することがより簡単になるでしょう。

 

ビームさん:はい、資金調達方法のひとつにローン以外にもさまざまな形式があります。スタートアップの場合は投資家からの資金提供になります。または、個人投資家からの資金調達(クラウドファンディング)や、JVまたはその他の資金調達方法もあります。投資してもらうためには、最初から良い会計システムを持つことです。

 

モデレーター:アナログからデジタルへの変化で「オンラインアカウント」というものが、新しくに登場してきました。今日、誰もがオンラインでアカウントを持つことにより、何が変わってくるのでしょうか。

 

ビームさん:オンラインアカウントの約20〜30%が使用されている日本のような国と比較すると、オンライン会計業界はまだ初期段階にあると言わざるを得ません。ニュージーランドやアメリカは最大60%になっているかもしれません。今のタイを見ると、おそらく10%未満です。まだ小さく、成長の余地がかなりあります。ほとんどはまだオフラインソリューションを使用しているからです。しかし、僕たちがこのプログラムを始めたとき、人々は、Dropbox、Googleドライブ、MicrosoftのOffice365などのクラウドテクノロジーをある程度オンラインで使用しているので、僕たちは運が良かったと言えるでしょう。しかし、会計情報は企業の機密情報であると考える人がまだいますので、僕たちは情報がオンラインであっても機密情報を保持できることを説明し、教育する必要があります。

モデレーター:日本でMBAを勉強したと聞いております。これは、このビジネスのインスピレーションになりますよね?

ビームさん:はい、日本でしばらく勉強しておりました。 卒業して働いた後、日本政府の奨学金を取得して日本で勉強するチャンスがありました。 初年度は、日本語を学ぶことが義務付けられていて、 僕は約1年半勉強しました。 その後、大学院のMBAを勉強しました。

モデレーター:勉強と仕事の両方での経験から、Puunというプロジェクトを作成したのですか?

ビームさん:プーケット出身なので、当初はリゾートをやりたかったです。しかし、日本で勉強したことにより、より広い視野を持ちました。この発想は、1年生の日本留学から始まりました。ホテルをやりたかったので、サービス科と思われるサービスサイエンスのコースを受講しました。このコースは、数学と物理学の理論をもたらし、ビジネス部門の現象を説明するコースです。教えられた事例の1つは、複雑系やキオスク理論を使用して80年代の日本の経済危機を説明することでした。関係や破産時間の順序をよく見ると、破産はドミノ効果であることがわかりました。ですから、ビジネスがクラッシュする前にそのパフォーマンスを追跡したり、問題がどこにあるのかを確認したりすることができるのであれば、クラッシュする前に政策立案者に助けてもらえれば、経済危機を防ぐのに役立つはずです。この経験から、僕がこのことをやってみたいと思いましたが、それがビジネスになったということではなく、考え方のレベルです。大学院コースの中に、研究課題があります。僕はクラウド上のビジネスについて書きました。それは今日誰でも使っているデータ管理がより効率的になるビジネスとクラウドストレージを行うことについてです。

モデレーター:当時、Puunという言葉を使っていましたよね?

ビームさん:はい、タイに戻って、2014年にビジネス分析ツールとしてPuunを始めました。財務諸表の情報を分析して、長所と短所、危険因子、および事業権に言及することなのです。しかし、うまくいかなかったです。その時は、情報はまだオンラインではなくて、各プログラムには異なる形式があることで、実際に使用するとかなり難しくてデータ分析が困難になりました。だから、ゼロからドキュメント、会計記録、データ、および財務諸表の管理を行うことによって新しいアイデアを思い付きました。これにより、予備情報を可視化することができます。

モデレーター:ターゲットをスタートアップに方向転換することで、この業界の人たちと知り合いになりましたね?

ビームさん:はい、実際、僕は日本の夏休みに彼らに初めて会いました。「サムライウォーロード」のプロジェクトに参加して、初期のビジネス、テクノロジー、スタートアップがどのようになっていたかの情報がありました。その時、ボートさん、ポンさん、ムーさん、wongnaiのヨードさんなど多くの人を紹介されました。これはとても面白くて、僕にとって大好きなテクノロジーに関するプロジェクトでした。

モデレーター:過去と現在のスタートアップを比較したら、共通点と相違点は何ですか?

 

ビームさん:かなり違っています。良い面も悪い面も両方で違っています。しかし、それは開発の特徴なのです。Puunを起業したときはスタートアップの業界はまだ狭くて、みんなが互いに助け合っていました。話したりアドバイスを求めたりするのは簡単でした。スタートアップビジネスに投資するお金はまだ少なくて、競争や投資家もあまりいませんでした。大学のサークルのような感じです。業界が発展し続けるにつれて、かなりの数の投資家に投資してもらい、Startup Thailandのインベントを行ったほど大人気でした。しかし、時間が経っていくと、消えてしまったり、成功しない企業があるため、より少なく投資したりすることがありました。その為、検証済み事業のAシリーズに投資するのが多くなり、スタートアップに投資して新しいものを生み出すことが少なくなっていきました。

 

モデレーター:COVID-19パンデミックの中、PEAKはどのように乗り換えましたか?

 

ビームさん:状況に合わせることは大切だと思います。例えば、僕は在宅勤務をするのが嫌でした。それこそ、スタッフにも在宅で仕事をさせたくありません。彼らが働かないというのを懸念しているわけではありませんが、オフィスに来て、友達に会って、話をすることをさせたいのです。と言っても、パンデミックが起こったとき、自分の考え方を変え、状況に適応しなければなりません。ですから、在宅で効果的に仕事をする方法や間違いを犯してはならない財務管理などを考えなければなりませんでした。

 

モデレーター:スタートアップやビジネスを始めたい人に将来のビジネスについてメッセージをお願いします。

 

ビームさん:僕が伝えたいことは以下の3つです。

  1. 何になりたい、どこに行きたいかの明確な目標を持って欲しい
  2. 意思決定に顧客の意見を聞くこと、しっかりとした会計情報を活かして欲しい
  3. 人材を育てるのも大事です。チーム全員をより良くする必要がある。

 

 

 

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