【Change Your Business with KAIZEN】カスタマー・リレーションシップ・マネジメント(CRM)のリーディングカンパニー 顧客のビジネス拡大に貢献したい
システムインテグレーターの「テラスカイ」(東京)は、米カリフォルニア州に本社を置くCRMソリューション企業「セールスフォース」のビジネスパートナー。2006年の設立にも関わらず、これまでに1万8000件以上の業務プロジェクトに携わり、Salesforceの認定資格を持つエンジニア数でも国内トップを走るリーディングカンパニーだ。タイ進出は2019年12月。コロナ蔓延により本格始動は2022年となったが、同社の圧倒的な経験に基づく豊富な知見とCRM/SFA領域で世界#1シェアをもつSalesforceを活用し顧客のビジネス改善の支援を展開しているとして早くも話題をさらっている。TerraSky (Thailand) Co., Ltd.のマネージングダイレクターの栗林祐大氏に話を聞いた。
顧客満足度と自社利益を最大化
高齢化に伴い労働人口が減少する中、企業内の生産性向上が至上命題のひとつと言われるタイ。一方で、多くの企業ではアナログな情報管理により大きな非効率が残る現状がある。
例えば営業組織を例にあげると、営業活動に関わる情報の管理をエクセルやメール、LINEを活用して行うケースが非常に多い。これらツールは便利な一方で、同じような情報を何度も入力する必要や、分析や報告のため集計作業が都度必要だったり、当事者同士でしか情報が共有されないといった非効率な側面がある。また、営業担当が離職すると、企業内にその顧客に関する情報が十分蓄積できておらず、顧客との関係をゼロから構築する必要があるといった状況も頻繁に見受けられる。
こうした事態を解消しようと同社がタイ社会で提供しているまず一つ目が、セールスフォース社が開発したCRM(Customer Relationship Management)クラウドサービス。顧客に関わるあらゆる情報を一元管理し、顧客満足やビジネス拡大につながるようその情報活用を支援する。前述の非効率の解消はもとより、営業成果を最大化すべく、トップパフォーマーの営業活動を全営業が行えるよう支援機能を提供。さらに、顧客満足度を高めるためのアクションや、ビジネス獲得のために優先すべき商談を人工知能(AI)が瞬時に分析・提案する。
その支援領域は営業部門にとどまらず、マーケティング、分析、コールセンター、Eコマース、管理業務などあらゆる分野で、それぞれの非効率の解消や顧客満足の改善に向けた支援機能を提供している。
自社開発ツール「mitoco」
もう一つ、同社が独自に開発した業務支援ツール「mitoco」(ミトコ)がある。バラバラに管理されがちな社員情報を一元集約。業務効率を最大化し、外出先からの情報へのアクセスや空き時間の削減、社内情報の共有化が進むグループウェアだ。これにより、遅滞なき経営判断が行えるほか、承認プロセス等のワークフローや、誰が今何をなすべきかのタスク管理も行え、生産性を高めることができる。管理部門など非生産部門との連携も促進する。
IT企業のアイティクラウド社(東京)が運営する「ITreview Grid Award 2024 Winter」(2024年1月発表)では、チャットボットツール部門で最高位となる「Leader」を、グループウェア部門で「High Performer」をそれぞれ受賞。7回連続の受賞となった。「ITreview Grid Award」は、クラウドサービス等のレビュープラットフォーム「ITreview」に投稿された約12万件のレビューをもとに、四半期に一度表彰される制度。ユーザーに支持された製品だけが顕彰される場所だ。
それだけではない。mitocoの魅力は、その導入コストの安さにもある。1ユーザー当たり月額250バーツからという金額は業界では破格中の破格。グループウェアがよく理解できず、導入に躊躇する中小零細企業にも大きく門戸を広げている。単体でも作動し、セールスフォースCRMと組み合わせることも可能。導入後に拡張することや、さらなる見直しを進めることもできる。
分厚いスペシャリストたち
こうした2つの主力製品の魅力を最大限に引き出し、顧客満足度を最大限に高めてくれるのが、テラスカイ社グループが抱える厚いエンジニア層だ。セールスフォース社が行う厳格な認定試験を経て合格した者だけに与えられる「Salesforce Certification」の資格をタイ法人だけで36件保有。プロジェクトには必ず有資格者がアサインされ、豊富な経験を持つスペシャリストたちが顧客の成功を支援する。
さらに、その布陣を日本の本社から支えるのが最上位の「Technical Architect」の資格を持つ人々だ。日本国内に17人しか存在しない中、テラスカイ社の日本法人にはうち5人が在籍し、タイ事業に関わる相談や困りごとをバックアップする。こうした緻密な連携体制を常時完備することで、セールスフォースCRMやmitocoが持つ可能性を最大限に引き上げてくれるというわけだ。
11月のDX展示会「DigiTech ASEAN Thailand」への出展にあたり、栗林氏は次のように語っている。「当社はセールスフォースCRMやmitocoといったツールを販売する会社だが、それがゴールではない。それらを効果的に活用して顧客のビジネス拡大が進むこと。それに貢献したい」