2025.03.03

ICHI

【ICHI TALK (Health at home)】 真心のこもった総合的な健康サービス

真心のこもった総合的な健康サービス

モデレーター:現在のタイは高齢化社会に突入しています。在宅で回復できる高齢者や患者のための在宅医療ソリューションを作成することを主な目標とする、在宅医療というニーズを満たすために設立されたHealth at homeについてご紹介したいと思います。本日、家庭での健康の最高経営責任者兼共同創設者であるTum先生をお迎えしたいと思います。Health at homeについて少しお話ししていただけないでしょうか。

 

Tumさん:病院に行かなくても、誰もが家で健康に生活できるように私たちはしたいと思っています。このアイデアが浮かんだのは、病院で医者として働いていたときでした。多くの患者や高齢者は本当に必要がなければ病院に行きたくなく、入院することもしたくないので、どうしたら在宅で治療ができるかについて考えていました。こうしたニーズに応えるためにこのサービスが始まりました。在宅が希望であれば、誰かに面倒を見てもらうことが大切です。そのため、高齢者の介護者を探し、その可能性を高めるためのサービスを提供しています。家を病院のようにすることはアプリケーションを使用して情報を入力し、医師や看護師に相談することなどが必須でしょう。

 

モデレーター:この前にスタートアップビジネスをすることにはどのようなステップとプロセスがありましたか。

 

Tumさん:私はいつも医者として働くつもりでしたが、しばらく働いた2010年に、病院モデルだけでは解決できない多くの問題に遭遇しました。例えば、山にいる患者や遠くにいる患者など、または病院への移動が困難な患者です。このような患者に会ったとき、病院モデルがすべての問題に答えたわけではないことがわかりました。スタートアップをやり始めたのは、私が以前はテクノロジーに興味を持っており、これらのことは面白くて実用的だと思っていたということです。実は、私がITのビジネスを経験したことがあります。それは卒業後に他の県に出勤する医師のレビューサイトであるIAMDRというウェブサイトでした。その後、医師向けのオンライン読書アプリ「Dr. Book」を作成し、2015年に在宅介護をしたいと考えていました。自宅で高齢者の世話をすることを考えながら、スタートアップブームに合わせて、dtacのプロジェクトに売り込みを試みました。多額の投資を受けて、それで仕事を辞めてビジネスに全力で取り組みました。

 

モデレーター:このビジネスは主にマンパワーが必要となるため、 人事制度はどのように計画されていますか。

 

Tumさん:最初は、TechStartupやプラットフォーム事業をやろうと思っていました。運営やサービスについては全くやろうとは思いませんでした。最初のHealth at homeは、通常の仕事のマッチングのサイトのようでした。それは、GrabやUberのようにプラットフォームに介護者と患者にサインアップさせ、プラットフォームでマッチングする形と考えています。しかし、実際にやってみると、そうではないことがわかりました。このビジネスの中核の一部はサービスのため、マッチングだけでは不十分です。立派な態度とスキルを持った介護者を確保するためには、スクリーニングが必要です。しかし、スクリーニングを行ったところ、設定された基準に合格した人はほとんどいなかったことがわかりました。そのため、訓練やトレーニングを行っています。将来求められるキャリアも含めて、この仕事をしたいという人は少ないからです。それだけではなく介護者が休暇中や医師に相談する必要がある場合など、さまざまな状況でサポートするシステムは欠かせないと思います。

 

モデレーター:改善するためには、どこでユーザーの課題やニーズを把握しますか。

 

Tumさん:実際にサービスを利用している患者からです。 依頼がキャンセルされた時に、何が起こったのかのフィードバックをお願いしています。 患者をはじめ、患者の家族 、介護者からアドバイスをゲットします。

 

モデレーター:タイにはHealth at homeのようなシステムはたくさんありますか。Health at homeが他と異なる点は何ですか。

 

Tumさん:介護者を探しているエージェンシーはかなりたくさんあります。 しかし、私たちはスクリーニングプロセスから全範囲を行います。 スキルを高めたり、勤務シフトの管理を支援したり、医師や看護師からの相談を受けたりすることはワンストップサービスとして支援するシステムになります。この点が私たちが他のとこと違うところです。

 

モデレーター:短期間でHealth at homeを利用することが可能ですか。

 

Tumさん:はい、短期予約を受け入れることは私たちのもう1つの違いです。 3日以上のプランに対応しています。人気のある短期サービスは手術の準備や手術後の患者など、病院でのモニタリングをするサービスです。介護者の手配では、就業日の48時間前に予約すると、介護者を見つけることができます。

 

モデレーター:Health at homeでは、将来増加する可能性のある需要をサポートするためのイノベーションや開発が何ですか。

 

Tumさん:もちろん、高齢者の人口は増えるでしょう。割合が約25%だとかなり多いです。また、社会構造も変化することで家族の子供は少なくなります。この世代の人々はサンドイッチ世代、または親と子の両方の世代の世話をしなければならない人になり、介護者のキャリアはこれらのケアの側面を実現するのに役立ちます。高齢者が増えたらどうしますかと質問されたら、私たちは単なる介護者以上のものになるよう努めています。サービスを遠隔医療に拡大することによって病院に行くかどうかを診断し、予備的なアドバイスをします。それは、より快適になるために困難に陥る患者を助けられるでしょう。血液検査に行く看護師など、自宅でできるサービスも含まれます。

 

モデレーター:将来、達成したい他の計画はありますか。

 

Tumさん:私が今取り組もうとしているもう一つのことは、自宅の雰囲気を取り入れようとしている高齢者向けのケアセンターであるHealth at homeケアセンターです。 これは、家のスペースが足りないなど、家にいられない高齢者またはアルツハイマー病などの人への対応です。

 

モデレーター:ビジネスで直面した問題について教えていただけますか。

 

Tumさん:スタートアップをするなら、誰もが直面しなければならないことは最初は何もわからない事です。私たちは多くの研究をしてきましたが、実際に実施してみると、「製品」特にアプリケーション自体を作ることが大変です。私自身、お客様から十分な洞察を得ていると思いますが、進んでいくとアプリに入れ込んだ機能は単なる推論であることがわかりました。技術製品の製造は開発を含んでかなり時間がかかり、コストが高いです。そして、適切な検証がなければ、誰もそれを使用しません。それで私たちは時間が無駄にしたと後悔しました。

 

モデレーター:起こった問題にどのように対処しましたか。

 

Khun Tum:まず、それを受け入れる必要があります。たとえば、Health at homeの場合は血圧、脈拍、尿量など、私が取り組んできた機能であるすべての詳細と情報を家族に表示するアプリが必要だと思いました。しかし実際には、家族にそれほど大きく見ませんでした。それは家族ではなく医者が知りたいことです。リリースしたところ、使用率はそれほど高くなくてユーザーの要望ではないとわかりました。これは無駄な時間と考えられています。

 

モデレーター:Health at homeにおけるイノベーションの発展がタイにとって非常に新しい発展であることを言われています。 ですから、事業展開のアイデアを探す方法や海外のスタートアップからインスピレーションを得ていますか。

 

Tumさん:まず、アイデアが浮かんだら、それを以前にやったことがある先進国のケースを見て勉強する必要があります。アメリカ、日本、ドイツなど、タイより高齢化社会に入った国々が高齢化社会だからこそ、これをサポートする解決策があります。次は、周辺の産業に使えるものがあるかどうかを確認することです。マーケットプレイスのようにやっているため、マーケットプレイスビジネスでもあるUberやGrabのビジネスモデルを把握して自分のビジネスに使用することができるでしょう。

 

モデレーター:Health at homeに応募したいのですが、どのような資格が必要ですか。

 

Tumさん:現在、申請は30〜50歳の範囲ですが、実際にはすべての方の申請が可能です。教育はおそらく中3から高3年くらいで、世話をしたい心を持っていれば、大歓迎です。患者の世話をする以外に私たちのミッションの1つは良いキャリアを作ることです。今後、AIに簡単に置き換えられないこのキャリアが求められると思います。世話するパッションを持っていれば、知識がなくても、キャリアを築くためにトレーニングを行い、興味のある方がいらっしゃいましたらお申し込みいただけます。

 

モデレーター:ご存知のように、Health at homeでは従業員は幸せに働いているようですね。幸せに働いている理由は何でしょうか。

 

Tumさん:まず、世話をすることは大変な作業で誰もができるわけではないということを理解する必要があります。そのため、この職業を尊重しなければなりません。一般的に、タイの社会はこの職業にあまり精通していなくて、時々侮辱的な見方があるかもしれません。しかし、これも一つの職業だと思うため、会社は彼らを専門家として扱います。2つ目は報酬です。報酬は時間通りに公正に支払われなければなりません。 3つ目はサポートのことです。何もサポートせず、案件を投げ込んでいくことではなく私たちは常にアドバイスとサポートを提供します。

 

モデレーター:現在、タイ全土のHealth at homeの顧客はどれぐらいありますか。 まだすべての県をカバーしていますか。

 

 

Tumさん:実は、私たちは全国展開をしています。 しかし、90%は依然としてバンコクとその周辺です。 今の問題は、介護者が足りないので、一緒に働くようになる介護者をもっと増やさなければならないことです。

 

モデレーター:お客様が他の県にいる場合、介護者をどのように管理し、サポートしますか。

 

Tumさん:現在、私たちのセンターはバンコクにあります。 トレーニングまたはオフィスは、最初にバンコクで開始され、次に他の県に拡大していきます。

 

モデレーター:本来は、各地域や県で介護者を見つけたり、その県でトレーニングしたりすることは可能ですか。

 

Tumさん:それは可能だと思います。より多くの県にサービスを拡大することも検討しています。 しかし、現在、バンコクとその周辺でサービスを受けたい人が圧倒的です。 もし今やっていることをもっとうまくサポートできれば、他の県にも広けたいと思います。

 

モデレーター:Health at homeの今後の目標と事業拡大計画を教えていただけますか。

 

Tumさん:私たちのミッションは必要ではなければ、病院に行かなくてもいいということです。健康に問題がある場合は、まずHealth at homeを思い浮かんで、自宅で簡単に管理できるようにサポートします。そして、それが本当に深刻でなければ、病院に行く必要はありません。それができたら、病院の混雑を緩和して、医者がより余裕を持ち、患者さんもより効率的にサービスを利用できます。

 

モデレーター:Health at homeのサービスを利用したい、一緒に働きたい場合は、どのチャネルをたどることができますか。

 

Tumさん:どの場合でも私たちのウェブサイトでアクセスできます。

Health at home

https://healthathome.in.th/en

Health at home care center

https://www.carecenter.healthathome.in.th/

または、GoogleでHealth at homeという単語を検索することもできます。

 

モデレーター:最後に、起業家やこの時代にスタートアップビジネスを始めようとしている人たちに励ましを少し送っていただけますでしょうか。

 

Tumさん:まず、私たちの立場は問題を解決できるかどうかを確認する必要があります。問題解決というのは仕事を辞めてスタートアップをする方法しかないわけではありません。大規模な組織にいるなら、それを行うこともできます。しかし、仕事を辞めるなら、最大限に前に進んでください。時間が一番大事なことなので、時間を最大限に活用してください。